カビって人にとってどれくらい危険?
更新日:2024年04月01日 ご家庭向け
カビとは!?
カビとは、酵母 こうぼ やキノコと同じ菌類の仲間で、菌糸と呼ばれる糸状の細胞から形成され、栄養や水分を吸収しながら成長していきます。
私たちがよく目にするカビはこれがどんどん大きくなって、胞子のふくろができてきて、菌糸体と呼ばれる形状になると人の目に見えてくるようになります。
ここから胞子が作られ、さらに増殖していきます。
ジブリ映画の風の谷のナウシカにも胞子という言葉が出てきてましたが、あれはカビの世界という事なのでしょうか・・・(余談です)
カビには色々な種類があり、私たちの家のなかで繁殖を繰り返す主なカビはくろかびなどがあります。
カビが人体に与える影響
私たちが住んでいる環境下でのカビが人体に与える影響は意外と深刻です。
カビが放つ胞子は空気中に大量に飛び回っています。
それを吸うとアトピー性皮膚炎や喘息などなどのアレルギー疾患の原因になったり、疲労感、頭痛、注意力散漫、免疫力低下などの症状を引き起こすこともあります。その他にも多くの悪影響を及ぼすと言われていて、免疫力の弱い赤ちゃんやお年寄りには猛毒といえるほどの細菌です。
また、カビはダニの餌にもなる為、衛生面での注意が必要です。
カビの除去方法
カビは軽度なものから重度なものがありますが、へたに除去しようとすると二次被害に繋がる事がありますので慎重に対処していきましょう!
主に除去する方法は・・・・ 軽度なものならアルコールだけで落ちる場合もあります。 重度のカビには塩素系カビ取り剤(キッチンハイターやカビキラーなど)を吹きかけ数分放置し、しっかり水で洗い流してまだカビが落ちないようならこの行程を何度か繰り返します。
塩素系のカビ取り剤は強力な漂白作用があるため、色のついた箇所に長時間つけおきしていると変色する恐れがあるので注意が必要です。
変色しそうなものには酸素系のカビ取り剤(ワイドハイターやオキシクリーンなど)を使ってつけおき除去する方法もありますが、塩素系よりはパワーが弱いです。重度のカビは除去しようとしても落ちない物もあるので、一番大事なのはカビを繁殖させない事を心がける事にあると思います。
カビを繁殖させない為に
カビを繁殖させない為には、まず室内の空気の通りを良くしてあげることです。
窓を開けたり換気扇をつけたりして空気を滞留させずに動かすことでカビが一定の場所に留まる事を防ぐ事ができます。
空気清浄機を常時起動させておくことがとても効果的です。さらに室内の湿度を40%~60%に保つこともカビの繁殖を防ぐことになります。
カビは浴室・キッチン・窓・天井・壁などあらゆる箇所に巣を作り繁殖していきます。定期的に清掃をしてカビが住みづらい環境作りを心掛けましょう。