汚れを感知するためには手の感覚がとても大事
更新日:2024年07月01日
お部屋や浴室の汚れを感知するときに手の触感はとても大事。最近ではロボットでも触感を伝える事が可能です。
私たちハウスクリーニングをしていると色々な汚れに遭遇します。目に見える汚れはもちろん、水垢など目に見えにくい汚れなども数多く存在します。そんな目を閉じて手の感覚を頼りにしながら汚れの有無を判断する事もございます。最近では、いろんな生活空間でロボットが姿を見せる機会を増えてきましたが、掃除の世界もその1つです。ルンバの様な掃除ロボットを始め、大学構内や公園など広い敷地を自動的に清掃するロボットまで存在しています。
そんな中どんどんと新しいジャンルに市場が形成されていき、普及が進んでいくことが期待されます。今日はその触覚にまつわるロボットのお話しをしようと思います。遠隔で離れた位置にいながら自分が触っている感覚を伝える技術が進歩すると、今の掃除の世界だでなく、あらゆる市場への拡大が期待されています。その最も先進的なものがテレエグジスタンスという技術です。テレエグジスタンスとは、 tele 「遠隔」という意味existence 「存在」という意味を組み合わせた概念です。テレエグジスタンスでは、バーチャルリアリティなどを利用した視覚の没入感に加え、触覚を再現することに成功しました。 そのことで、ロボットが見て触れて感じるものを遠隔地で臨場感を持って人間が感じることができるようになりました。
ちょっと技術的なお話しをしてみましょう。
テレエグジスタンスの技術の肝となっている触覚の再現は、触原色という概念に基づいています。色の三原色と同様に、触覚にも原色のように基本となる要素が存在するという仮説のもと触覚を再現しようというものです。 そして、その触原色というのが、「カ」「振動」「温度」であることが提唱されています。実際に、テレエグジスタンスのロボットには、カと振動と温度を検出するセンサが手や指となる部分に取り付けられています。そして、遠隔操作する人も専用のグローブを装着します。そのグローブにも、力と振動と温度を伝えるための仕組みが搭載されており、ロボットが感じた触原色の情報を遠隔操作する人にそのまま伝えることができ、あたかも自分が触れているような感覚を再現できるようになっています。ハウスクリーニングの用途では未だかなり先の話となりそうですが、いづれ浴室やトイレなどをロボットが代わりに清掃作業をしてくれるかもしれませんね。もちろん目はVRという最新技術で画像を捉えながらあたかも自分で浴室清掃をしているかの要領で確認して頂く事が可能になります。
ご家庭の浴室だと形状や追い炊き機能、石鹸やおけ・・・などパターンが多種多様なので少し難しい面もありますが、少し先の未来を創造してみるのも楽しいっですね。おそうじ革命茨木彩都店ではまだ人の感覚に頼る面が大きいですが、人とロボットのハイブリッドな社会が出来上がってくるだろうと想定しています。人は『~ながら』が複数の業務をこなす事ができるのがとても大きな特徴でロボットには難しい事なんですね。それまでは人の気持ちでしっかり擦り上げきれいな環境をご提供いたします。