5.おそうじと五徳
●はじめに
おそうじやそのお手伝いに関わるようになって、ホコリや汚れが目に付くようになりました。
何かに関心を持ったり夢中になると、今まで気づかなかったことにあらためて気づくことってありませんか。
●おそうじと五徳
おそうじを辞書で引くと掃(は)いたり拭(ふ)いたりすること、害悪の取り除くこととあります。
調べるまでもなく、皆さんも私も思っていることですね。
おそうじの掃という漢字は、悪の集団を一掃するという表現にも使われますね。
五徳は、コンロに何本かの脚が付いた物置き台といいますか、その上に調理道具を置いて食材を温めたり炒めたりと、
お料理をする際に何気なく使っているものです。
私が大変お世話になった会社の会議室に、掃除の五徳という掛け軸が飾ってありました。
当時は何気なく見ていただけでした。
今まではコンロの上にあって、油汚れがひどくて手こずるものという認識だったのですがある日、五徳?ゴトク?って
どこかで聞いたことあるけど何か関係があるのかな?とその掛け軸のことを思い出しました。
掛け軸には、こう書かれていました。
・自分が悦ぶ
・他人が悦ぶ
・佛が悦ぶ
・姿が尊くなる
・幸福が集まる
辞書には儒教から5つの「仁・義・礼・智・信」とあり、人を思いやり、正義を貫き礼を尽くす、知恵を磨いて人を信じるといった教えだとありました。
フライパンを乗せている五徳は、美味しい料理を作るために熱いコンロの火に耐えてくれています。熱い油が付いても何も言わず、野菜やお肉が入った重い鍋が乗ってもドッシリと3~6本の指?脚?で支えてくれています。
掛軸や儒教の教えを実践したいと素直に思うのですがまだまだ私には難しそうです・・
五徳について調べたお陰で、私たちの衣食住の食を支える重要な役割を担ってくれている、やさしくしてあげたいなと思うようになりました。
五徳があって火を使った料理が食べられると思うと、愛おしく感じませんか。
●まとめ
・五徳は、頑丈。
・五徳を思いやり、礼を尽くす意味で知恵を使って汚れを落とし、大切にしてあげましょう。
・キレイになれば、達成感や満足感を得られるでしょう!