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【空室清掃】個人or大手、依頼するならどっちがいい?

公開日:2019年12月09日
更新日:2024年10月17日
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“安い!早い!柔軟な対応!”が魅力の個人清掃業者。だけど…

個人で不動産を所有するオーナーさんは、知り合いの清掃業者などに独自のネットワークを持っていることが多く、空き部屋クリーニングなどをその業者に発注しています。

これらの清掃業者はほとんどが個人事業主、いわゆる”一人親方”の清掃業者で、フットワークが軽く、多少難しい要求にも応えてくれます。引っ越しや工期の関係などで何かと前後しがちなスケジュール調整にも対応してくれるのが、これら個人の清掃業者の強みです。

また、大手のクリーニング会社に発注するよりも安い工賃で請け負ってくれる場合が多いのも魅力ですね。

個人清掃業者の空室クリーニングの工賃相場は都内で1R(6畳程度)ですと大体¥13,000~15,000ほど。社員寮などの集合住宅で一気に退去者が出た場合など、たくさんの部屋の清掃を一度に依頼すると1部屋あたり¥6,000程度でやってくれる業者さんもいます。

また、これら個人の清掃業者さんとは、個人間の付き合いで親密になることも多く、懇意にしているとエアコンやレンジフード内の清掃をサービスしてくれることもあったり。

これらが個人で清掃事業を営んでいる業者さんに掃除を依頼する場合、ついてくるメリットです。

一見するととても魅力的な条件で清掃に応じてくれるうえ、あらゆることに柔軟に対応してくれるように見えます。

しかしながら、個人で清掃業を営んでいる業者にクリーニングを依頼する場合、これらのメリットに匹敵するほど大きなデメリットもついてまわるのが現実です。

そのデメリットについては次項でご説明いたしましょう。


個人の清掃業者のデメリット

■作業の完成度は保証できない

個人の清掃業者の場合、職人が持つ独自の”審美眼”に基づいて現場の完成度が決められています。

企業などは作業品質の明確な基準として「品質管理マニュアル」などを設けていますが、個人の清掃業者の場合はこれらのものがないパターンがほとんどです。作業完了は職人さんの判断で決まります。

これが何を意味するかというと、業者や現場によって品質に差が出てしまうということです。

そうなると、個人にクリーニングを依頼するのはある種の賭けともいえますね。

運よく腕のいい”当たり”の業者さんと出会うことができれば最高ですが、世の中そう上手くはいきません。個人の清掃業者の場合、金額を安く請け負ってくれる分、現場の完成度もそれなり、といったパターンの業者がほとんどです。

現場の仕上がりに重点を置くのであれば、やはり多少の対価を払っても大手のクリーニング業者に依頼する方が無難でしょう。

■保険に加入していない場合が多い

個人で清掃業を営んでいる方は、損害賠償保険に加入していない場合が多いのもデメリットのひとつといえます。

損害賠償保険に加入していないということは、自身が現場で重大な事故を起こしてしまった場合、その補償ができないということです。

特殊な工具などをほとんど使用しないため事故のリスクが少ないのが清掃作業ですが、高圧洗浄機などの機械も使いますし、強力な薬品を使用することもあるため、事故が起こる確率はゼロではありません

もちろん、通常の業者さんであれば自らの過失で起こしてしまった事故については必ず補償してくれるでしょう。しかしそれらのお金は多くの場合、職人さんのポケットマネーです。手持ちがない場合は賠償に時間がかかったりなど、第三者が間に入らない分こじれてしまうケースも多く見受けられます。悪い業者ですと、そのままトンズラしてしまうこともあるのだとか。とんでもない話ですね。

これらのリスクを回避するには、やはり損害賠償保険に加入している業者を探すことです。大手企業の場合、ほぼすべての業者がなんらかの損害賠償保険に加入しています。

おそうじ革命も損保ジャパン日本興亜の損害賠償保険に加入しております。


安心!丁寧!大手ハウスクリーニング業者のクリーニング。しかしデメリットも…

「多少お金がかかっても、やはり品質が安定してて安心してまかせられるところに依頼したい…」そんな方は、ハウスクリーニングの大手企業に依頼するのがいいでしょう。

大手の魅力は、なんといっても作業研修の充実です。大手企業の研修では、汚れと洗剤の関係について化学的な講義をする座学講習にはじまり、研修施設を利用した実践研修、先輩とバディになって実際の現場を経験する現任訓練など段階を追って新人を育成します。このとき、研修生は企業のもつ品質管理マニュアルなどをしっかり勉強させられるため、これらの企業に在籍するスタッフはスキルの差がほとんどありません。つまり、現場をどのスタッフが担当しても同じ水準で仕上げてくれるわけです。

大手の場合は前項でも書いたように、損害賠償保険に加入しているのも大きなメリットといえるでしょう。万が一とは言いますが、事故が起きる確率はゼロではありません。事実、目のくらむような賠償額が計上された事故も、稀ながら起きています。損害賠償保険は、これらの損害をしっかりと補償してくれるうえ、業者とあなたの間に立って様々な交渉および事務的作業を代行してくれます。

また、大手の場合は品質保証をしてくれるのも魅力です。仕上がりに納得がいかないと申し出れば、たいていの場合無料で再作業を請け負ってくれます。

■業者によっては研修期間が1週間程度の場合も

先ほど「大手の魅力は研修制度の充実」と書きました。しかしながら、研修期間については企業によってまちまちです。

ひどいところでは、現場作業、事務作業、営業研修、店舗運営マニュアルなどを1週間という短い期間で詰め込み研修されるところもあるそうです。

1週間程度ではほとんど素人です。そんなスタッフの行うクリーニングですから、当然完成度にも難があります。また、不慣れな現場作業でお客様の私物を破損してしまうなどのリスクも高いと言わざるをえません。

■追加料金をとられる場合も…

大手企業の場合、ホームページなどに載っている清掃作業価格と実際に請求される代金が違う場合がよくあるようです。

なぜこのようなことが起きるかというと、ホームページに載っているのはあくまで”作業にかかる工賃”であり、実際の請求書にはこれら工賃に加え駐車場代や高速道路代金などの諸経費が上乗せされて請求されるからだとか。

また、企業によっては”現場の汚れがひどい場合にも追加料金を請求する“場合もあるそうです。


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