浴室天井掃除のプロが必要な道具と効果的な手順を解説｜アルコールの活用術も

お風呂場は、床や浴槽、壁のお掃除はよくされているという方も多いと思います。

しかし、天井はどうお掃除すればいいのかわからない、という方もいらっしゃるのでは？

 

お風呂場の天井、カビが生えたり水の跡がついたりで、本格的にお掃除したいのに、洗剤を使っていいのか、どんな道具を使えばいいのか、正しいお掃除の方法がいまいちよくわからないですよね。

 

今回の記事では、お風呂の天井のお掃除にスポットを当て、お掃除の手順や、カビが生えにくくなる方法などについて、以下の見出しで解説しています。

浴室天井の汚れは意外と簡単に落ちる！

多くの浴室の壁面・天井には、FRP（強化プラスチック）という材質が使われています。

このFRPには汚れがつきやすいというデメリットがありますが、メラミンスポンジなど研磨力の強いスポンジ等を使うことができるので、仮に汚れてもすぐに落とすことができるという特徴があります。

 

また、天井に溜まる汚れは、カビやホコリ、軽微な水垢などですが、これも定期的にお掃除していれば、落とせないほどひどくなることは滅多にありません。

 

浴室の天井をお掃除するには、脚立などの道具が必要ですが、お掃除自体はとても簡単です。1ヶ月に1度くらいのペースでお掃除して、キレイをキープしましょう。

 

プロが教える浴室天井掃除の効果的な手順と必要な道具

【必要な道具】

①カビ取りスプレー

カビ汚れがひどい場合に使用します。カビキラーなどの塩素洗剤は、刺激が強く取り扱いが難しいので、部分的に使うか、100倍程度に希釈して使用しましょう。

 

②マスクと手袋とゴーグル

お風呂のお掃除では、基本的に安全対策として、マスクと手袋を着用しましょう。また、天井のお掃除をしていると、垂れてきた洗剤が目に入ることがありますので、ゴーグルやメガネの着用も推奨します。

 

③メラミンスポンジ

天井の汚れを落とすのに使います。

 

④水拭き用と乾拭き用の布2枚

こすった後の水拭きに使用する清水と布は、残留物を取り除いて清潔な仕上がりを実現します。

【お掃除の手順】

①ゴミをキレイにする

まずは天井についたゴミをキレイにしましょう。

ホコリなどがついていることが多いので、乾いた布で拭いたり、掃除機で吸うなどしましょう。

 

②スポンジで擦る

水で濡らしたメラミンスポンジを固く絞り、天井を擦っていきます。

力を入れなくてもキレイになる汚れがほとんどですので、落ちない汚れは後回しにして、まずは全体を擦ってキレイにしましょう。

 

③洗剤を使って掃除する

ひどい汚れは、カビ取りスプレーを使ってキレイにしましょう。

カビ取りスプレーに含まれる塩素は、とても刺激の強い物質です。手袋・マスクとゴーグルなどで、粘膜や肌を適切に守りましょう。

洗剤をスポンジに含ませたら、汚れている部分を優しく擦ります。強く擦ると洗剤が飛び散ることがありますので、ゆっくり丁寧に作業しましょう。

落ちない汚れは、洗剤で擦った後、しばらく放置して洗剤をつけ置きしましょう。

 

④水拭き＆乾拭き

洗剤を使ってお掃除した後は、キレイな水に浸して固く絞った雑巾で、天井全体を拭いていきます。天井に塩素が残っていると、お風呂に入っているときに垂れてくることがありますので、洗剤が残らないように丁寧に拭き掃除しましょう。

水拭きが終わったら乾拭きをして、洗剤を完全に取り除きましょう。

 

注意点

・浴室の天井が劣化している場合は、お掃除で劣化がひどくなる場合がありますので、お掃除をする前にメーカーに相談するなどしてください。

・換気は十分に行ってください。塩素を吸い込み続けると具合が悪くなったり、目や鼻に痛みが出ることがあります。

 

 

安全にキレイに！浴室天井の頑固なカビ対策とアルコールの活用法

浴室の天井にできる主な汚れは、カビです。カビは菌類で生きており、環境が整っていると成長して大きくなります。

カビ汚れを防ぐためには、カビが生育しにくい環境を整えてあげることと、カビそのものを除菌して不活化することが大切です。

この項では、浴室天井のカビ対策について解説します。

【カビが生育しにくい環境づくり】

■換気をしっかりしましょう

カビの生育を最も促進させるのが湿気です。湿度が80％を超えるとカビの活動が活発になるといわれていますので、お風呂に入った後は窓を開けたり、換気扇を回すなどして、浴室内の湿度をすぐに下げるようにしましょう。

また、換気扇が汚れていると換気効率が下がりますので、換気扇のフィルターも定期的にお掃除しましょう。

 

■カビのエサを取り除く

カビは、人の皮脂や、石鹸に含まれる脂肪酸などをエサにして成長していきます。

これらカビのエサとなるものは、人が体を洗うと発生するものです。お風呂に入った後は、シャワーなどでよく水を流し、床や壁に残ったカビの餌をしっかり洗いましょう。

 

【アルコールを使ったカビの除菌方法】

アルコールをカビ除菌に使うと、成分が揮発して残りづらいのでおすすめです。

ただし、アルコールが70％以上のものでなければ除菌効果は薄いといわれていますので、除菌剤としてアルコールスプレーを買う場合は、アルコール含有率に気をつけましょう。

 

アルコール除菌スプレーは、それ自体で天井をキレイにするのではなく、あらかじめお掃除でキレイにした天井を仕上げに拭くようにしましょう。キレイにした天井を除菌拭きすることで、カビが生えにくい状態を維持することができます。

キッチンペーパーを3枚程度重ねたら、そこにアルコールスプレーを噴射して濡らし、天井を拭きましょう。

 

ただし、材質によってはアルコールスプレーを使用できない天井もあります。

浴室の取り扱い説明書をよく読み、アルコールスプレーについての注意書きがないか確認しましょう。

 

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