【プロはこうやる】簡単!こびりついた尿石を10分でキレイに!
トイレの便器の内側に溜まった黄色いあの塊、クサいし不潔だし、なんとかキレイにしたいんだけど、カチカチに固まってて歯が立たない。いったいどうすればいいでしょうか?
あの黄色い塊は「尿石」といって、文字通り人の尿の成分が固まってできたものです。だから独特のイヤなニオイを発しますし、見た目にも不快ですよね。
今回の記事では、プロの掃除屋が現場作業で培った「尿石落とし」の知識を余すところなく公開し、なおかつ家庭でもできる尿石落としのテクニックについて詳しく述べたいと思います。
尿石とは?
尿石とは、人の尿に含まれるカルシウムイオンが乾いて濃縮されたり、炭酸などと反応したりして形成されます。何度も用を足すうちに層を成して硬くなり、ちょっとやそっとの掃除では落とすことができなくなっていきます。また、尿石は時間が経つと悪臭を放ったり、雑菌の温床になったりしますので、定期的に分解・除去してあげないと衛生状態を維持できなくなってしまいます。
また、それ以外にも排水管のなかに落ちた尿石は配管の詰まりを起こしたりなど物理的なトラブルも誘発します。尿石は、大きな塊になってしまうまえにキレイにしておきたい汚れといえます。
尿石の落とし方
尿石には酸性洗剤で落とすことができます。酸性洗剤は薬局やホームセンターなどで買い求めることができます。洗剤ボトルの裏にある成分表に「酸性」と記載されたものは尿石落としに効果のある洗剤といえるでしょう。トイレ用と銘打たれた洗剤は、トイレの汚れに効果のある成分が含有されている場合が多いので、なるべくトイレ用と書かれた洗剤を購入しましょう。
洗剤を尿石にかけたら、ブラシやスポンジを使って尿石全体に伸ばしましょう。洗剤を浸透させることで尿石の分解を促す効果が期待できます。
尿石は非常に硬いので、ブラシやメラミンスポンジなどでは尿石の組織を崩すことができない場合があります。その場合は、酸化アルミニウムを含有したスポンジを使うと効果的です。酸化アルミニウムといわれてもピンとこない方も多いと思いますので具体的な商品名を記述しますが、3M社製の「スコッチブライト」シリーズがプロの掃除マンの間で長年愛用されています。
それでも落ちない頑固な尿石には洗剤の「つけおき」をしましょう。尿石に洗剤をかけたら、トイレットペーパーをその上から貼り、10分程度放置します。トイレットペーパーをかぶせることで洗剤が流れてしまうのを防ぐことができ、長時間効果的に残留させることができます。
まとめ
・尿石とは人の尿に含まれるカルシウムイオンが乾いたり、水道水の炭酸と反応してつくられる
・尿石はほっておくと悪臭を放ったり雑菌の温床となるだけでなく、配管の詰まりなどのトラブルを発生させることもある
・尿石には酸性洗剤が有効。酸性洗剤はホームセンターや薬局で入手できる。
・3M社のスコッチブライトシリーズはプロの掃除マン愛用のスポンジ
・しつこい汚れにはつけおきが有効。尿石に洗剤をかけたらトイレットペーパーをかぶせよう
長い時間が経過した尿石はちょっとやそっとでは落とすことができません。定期的にメンテナンスして尿石が溜まらないようにしてあげましょう。