セスキ炭酸ソーダの使い方|重曹より頑固な汚れ落ちる
最近ではお掃除の定番アイテムとして重曹が定着しましたが、この重曹よりも洗浄力が高いと評判になっているのが「セスキ炭酸ソーダ」です。
セスキ炭酸ソーダの性質は重曹とよく似ていますが、重曹とは異なる部分もあるため注意が必要です。
今回は、セスキ炭酸ソーダの性質や重曹との違い、具体的な活用法などをご紹介いたします。
セスキ炭酸ソーダをうまく活用すれば毎日のお掃除がとても楽になります。ぜひ参考にしてみてください。
セスキ炭酸ソーダとは重曹に似た効果をもつ物質
セスキ炭酸ソーダは、重曹と似た効果を持つ物質です。食品や掃除アイテムとして用いられます。
セスキ炭酸ソーダはセスキ炭酸ナトリウムとも呼ばれ、人体への影響が少なく環境にも優しい掃除アイテムです。
セスキ炭酸ソーダは、重曹と同じく水に溶かすとアルカリ性の液体になります。そのため、油汚れや皮脂汚れに高い効果を発揮します。
見た目は白色のきめの細かい結晶で、とても水に溶けやすく、冬場の寒い季節でも問題なくご使用になれます。
・セスキ炭酸ソーダはスーパーなどで購入できる
セスキ炭酸ソーダはスーパーやドラッグストアで購入できます。
価格は1㎏500円程度です。
セスキ炭酸ソーダを霧吹きに入れて使用する場合は、水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯、約10gを使用します。
つまり、1㎏のセスキ炭酸ソーダがあれば、500ml洗浄液が100本作れるということです。
セスキ炭酸ソーダがとても経済的であることが分かります。
・【洗浄力・研磨効果】セスキ炭酸ソーダと重曹の違い
セスキ炭酸ソーダと重要は、水に溶かすと同じアルカリ性の液体になります。
しかし、セスキ炭酸ソーダの方が強いアルカリ性を示すため、重曹よりも高い洗浄力が期待できます。
セスキ炭酸ソーダは研磨効果がないため、鍋の焦げ付きなどの掃除ではあまり有効ではありません。
一方、重曹には研磨効果があるので、鍋の焦げ付きをしっかり洗い落とせます。
このように、セスキ炭酸ソーダと重曹は、どちらが優れているといったことはありません。
それぞれ得意、不得意があるため、使用用途によって使い分けるのがよいでしょう。
・セスキ炭酸ソーダが有効な汚れ
セスキ炭酸ソーダは水に溶かすとアルカリ性を示すため、下記の洗浄に効果的です。
*皮脂汚れ
*油汚れ
*血液
具体的には、壁紙に付着した手垢や、料理の際に飛び散った油、衣類に付着した皮脂、下着に付いた経血などの汚れの掃除にセスキ炭酸ソーダは有効です。
セスキ炭酸ソーダの使い方
セスキ炭酸ソーダを用いた具体的な掃除方法をご紹介いたします。
・キッチンの油汚れの掃除に使う
キッチン周りの油汚れを落とす場合は、水500ml、セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯で作った洗浄液で掃除を行います。
掃除方法は簡単で、油汚れが付着した部分に洗浄液を噴霧するだけです。
噴霧した後は数分放置して、布巾などで汚れを拭き取ってください。
汚れの程度によって洗浄液を吹きかける量を増やしたり、セスキ炭酸ソーダの濃度を増やすとよいです。また、キッチンペーパーにセスキ炭酸ソーダを吹きかけて、油汚れがひどい部分に被せるといった方法も有効です。
・食器やコンロの油汚れにはつけ置き洗いが有効
食器やコンロに付いた頑固な油汚れを落とす際は、スプレーを吹きかけるよりも洗面器でつけ置き洗いするほうが効果的です。
手の届きにくい細かい部分にもセスキ炭酸ソーダの洗浄効果を行き渡らせることができます。
洗面器の中に、3Lのぬるま湯に対しセスキ炭酸ソーダ大さじ1の割合で作った洗浄液を入れます。
その容器の中に食器やコンロの部品を入れておくだけです。
10分ほどつけ込めば食器やコンロに付着した汚れが浮き出します。あとは軽くスポンジで擦ればキレイになるでしょう。
・室内の拭き掃除、消臭に使う
室内の拭き掃除や消臭にもセスキ炭酸ソーダが活躍します。
洗浄液の濃度は、水500mlに対しセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯です。霧吹きに入れて使用します。
お部屋の中の汚れが気になる箇所にスプレーを吹きかけ、布巾で拭き取ると汚れをキレイに取り除けます。
とくに、ドアノブや壁紙などの手垢や皮脂汚れが付着しやすい場所の掃除に、セスキ炭酸ソーダの洗浄液は有効です。
ただし、壁紙の素材によってはセスキ炭酸ソーダを吹きかけると傷んでしまうことがあります。
そのため、初めて掃除をする際目立たない箇所にスプレーをして、問題ないか確かめるようにしてください。
お部屋の消臭をする場合は、ソファやクッション、カーテンなどの臭いが付着しやすい布製品に噴霧するとよいでしょう。
・お風呂場やトイレの掃除で使用する
セスキ炭酸ソーダには抗菌効果があり、カビの発生を抑制してくれます。そのため、お風呂場やトイレの掃除にも利用できます。
掃除方法は、セスキ炭酸ソーダの洗浄液をタイルに吹きかけ、たわしやスポンジで擦るだけです。
ただし、セスキ炭酸ソーダ水はアルカリ性の液体であるため、同じアルカリ性である尿の汚れや水垢にはあまり効果はありません。
水垢や尿の汚れを掃除する場合は、酸性の洗浄液を用いるようにしてください。
セスキ炭酸ソーダで油汚れや手垢の汚れを掃除しよう
セスキ炭酸ソーダの使い方や重曹との違いなどについて解説いたしました。
セスキ炭酸ソーダは水に溶かすとアルカリ性を示し、重曹と似たような効果を示します。油汚れや手垢の汚れなどに高い効果を発揮するため、キッチン周りやお部屋の拭き掃除に大活躍します。1㎏500円程度ととても経済的なので、ぜひお試しください。