賃貸マンションのエアコンクリーニング

今回のご依頼は賃貸マンションのオーナーさんからで、マンションの住人の方から「リビングに備え付けられているエアコンの半分から風が出ていない」と言う訴えがあった為電気屋さんに見てもらったけど特に異常はなく、「かなりホコリが詰まっているようなので一度クリーニングしたら改善するかも」と言うアドバイスをもらったので呼んだ、とのことでした。洗浄のため分解してみると確かに熱交換器には全体的に埃が詰まりその上にカビが生えて黒くなっていました。さらに空気の吹き出し口を見てみるとやはりここも一面にカビに覆われて真鱈状になっていました。さらにその奥の空気を送り出すシロッコファンを覗いてみるとビッシリと埃が絡みつきその上にカビが生えている状態でした。これだけ汚れていると洗いがいもあると言うものです。いつものように周りを汚さないように念入りにエアコン本体や周辺をビニールで養生します。その後カビ取り洋洗剤やアルカリ性洗剤を熱交換器やシロッコファンにたっぷりかけます。洗剤がしっかり汚れに浸透するようしばらく時間を置きます。その間に外したパーツ類を浴室をお借りして洗います。パーツ類を洗い終えたらいよいよ本体の洗浄にかかります。高圧洗浄機の水圧を調整し上から順に洗っていきます。まずは熱交換器から。丹念に時間をかけて隙間のカビの生えた埃を水の勢いで洗い流していきます。一度洗い終えたら念のためもう一度最初から洗います。すべて洗い終えると埃がすっかりなくなり元の銀色の輝きが戻ってきました。次に熱交換器で結露したドレンパンを洗います。熱交換器の隙間から高圧洗浄機のノズルを差し入れて中に溜まったホコリを洗い流すようにします。最後は風の吹き出し口とシロッコファンです。洗剤が効いているので吹き出し口のカビは面白いように流れ落ちていきます。シロッコファンは水圧で回転しないように片手で押さえて高圧洗浄機の水を当てていきます。手で少しづつ回転させながらシロッコファン全体を洗いましたが、まだ完全に汚れは落ちきっていません。お料理の時の油をエアコンが吸い込んで汚れが張り付いているような感じでした。そこでもう一度、少し強めのキッチン用のアルカリ洗剤をかけて完全に汚れが流れてこなくなるまで洗いました。こうして出た汚れがタイトルの画像です。以前は、賃貸マンションの場合、オーナーさんや管理会社さんがエアコンの分解清掃をすることはあまりなく入居者の方も自分のものではないのでエアコンのクリーニングを業者を呼んでやると言うことはあまりなかったのですが、最近はエアコンがカビで汚れていると付けた時にカビの胞子を撒き散らすことになるので健康にも良くないと言うことが理解されてきたためか、賃貸マンションの住人の方からもよくお問い合わせをいただくようになりました。